¿Dónde está nuestra “guagua”?

 昨日まで北海道から名古屋の施設を巡るツアーに同行させていただきました。参加者のなかにキューバ女性も含まれていて、ツアー中にタイトルの「私たちのバスはどこ?」というご質問をスペイン語でいただきました。

 この発話に過剰反応です。数年前にどこかで聞いたことのある guagua だったのですから、「バス」だということはわかりましたが、いつどこでのことだったのかすぐに思い出せず、業務終了後の今日になってようやく確認することができました。インスティトゥト・セルバンテス東京でキューバ映画祭 Festival de Cine Cubano というイベントが2019年2月21日と22日にあり、その初日に上映された『ハバナステーション』(2011年)という映画での出会いだったのです。

 裕福な家庭のマジートと貧民街に住むカルロスの二人の少年を通してみるキューバの首都ハバナの現実を Playstation というゲーム機を象徴的な媒体として貧富の差を描いた作品です。タイトルも Playstation ならぬ Habanastation という ’もじり’ もありますが、数々の賞を獲得した映画のようです。

 そして、この作品冒頭から子ども達が何度も口にしていた単語が guagua です。英語字幕がなくても bus のことだということは容易にわかる場面だったですし、そのときも自宅に戻って調べているはずですから、この映画祭で初めて聞いた言葉にもかかわらず、心に残る素敵な映画でもあったことから、あれから一度も耳にすることがなかったのですが、私の語彙の一部になっていたのかもしれません。

 上のような経緯からか、この言葉に再会(再聴?)したときには何とはなしに嬉しくなったのですね。恐らくもう耳にすることもないかもしれないと思いながらも頭の片隅の中にこのような単語が記憶にとどまっているというのは、我ながら不思議な気もします。同時に、お会いするゲストとの出会いも、これが最初で最後という思いで可能な限りのおもてなしに徹したいという気持ちを大切にしながら過ごしていれば、この guagua のようにいつの日か再会もかなうものなのかなとも思ったりしたものですから、楽しかった業務の思い出にと記録させていただくことにしました。

 因みに、Habanastation は YouTubeで検索すれば、ご覧いただけるようですよ。

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