雑感 北海道・北東北の縄文遺跡群

 今年は縄文遺跡と縁があるのでしょうか、夕飯どきに始まったBSフジの「日本遺産物語 北海道・北東北の縄文遺跡群~時空を超える旅」を視ました。たまたまつけたテレビだったのですが、これは偶然ではないだろうと思って2時間近くテレビの前で過ごしました。

 すでに縄文遺跡の写真も公開済みなのですが、5月から6月にかけて道内のツアーを担当させていただく機会があり、その際に昨年7月に世界遺産に登録された北海道6遺跡の内、垣ノ島遺跡、北黄金貝塚、キウス周堤墓群を訪ねることができました。3か所まとめてというのではなく、それぞれのツアーに1か所ずつ旅程に組み込まれていたのですが、全体的に見学時間が短かったのが残念でした。とはいえ、各遺跡のボランティアガイドさんの熱意を受けて旅程管理者権限で多少の時間延長(勿論、許容範囲内で!)をしました。

 担当させていただいた8本のツアーの半数にあたる4本に縄文遺跡見学があったのも偶然ではなく、世界遺産登録によるものだということは容易に理解できます。ゲストからもう少し時間があると良かったというお声もありましたので、次回はよりご満足いただけるような時間配分の工夫ができるようにしたいと思っています。 

 話が脱線してしまいましたが、今晩のような番組をツアー前に視聴することができていれば、もう少し気の利いたご紹介ができたのにと思ったりしています。また、今回は世界遺産への登録が留保された鷲ノ木遺跡も同番組で触れられていましたが、この遺跡を保存するために建設された鷲ノ木遺跡トンネルも観光バスで通り抜けていたものですから、この点にも反応してしまいました。いずれにせよ、この番組のお蔭で、北東北の11遺産を含めて合計17遺跡をぜひ訪問してみたいという気持ちになりました。遺跡自体の魅力もその理由なのでしょうが、番組ナビゲーターの中川翔子さんがとても愉しそうにしている様子が伝わってきたからかもしれません。映像も綺麗でしたが、プロの撮影は違うものですね。

 もう少しだけ雑談を続けさせていただきます。今年5月から6月の5週間に渡る北海道での業務についてですが、その縁をつくってくださったのがある大手エージェントのSS氏です。今更ながらですが、感謝の思いを新たにしているところです。同氏はコロナ禍の最中に勇退なさったそうですが、曲がりなりにもインバウンドの世界に身を置くことができているのもSS氏の導きがあったればのことです。初めての面談終了直後にある派遣会社に電話をしてくださいました。「課長に話しておいたから、しばらく経験を積ませてもらえ」と翌日の面談設定までしていただいたのです。それから数年後には「これからはガイドも添乗員資格を取っておいた方がいい」とのアドバイスをいただいたこともあり、そのお蔭で講座を受講、そして上記の添乗業務に繋がっているのです。

 以上のようにSS氏には散々お世話になったにもかかわらず、きちんとご挨拶をすることもなく終わってしまい、不義理だけが残ってしまいました。それでも、ここで諦めることなく少しでもこの業界で一所懸命にやれるだけのことをやり遂げることが恩返しだと信じて踏ん張り続けようという思いだけは大切にしたいです。

 明日は終戦記念日、お盆のこの時期はいつものことながら少し感傷的になってしまうのも、年のせいでしょうか。失礼しました。

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