九年庵&吉野ヶ里歴史公園
今回の家族通信「竹の子」は2010年11月の紅葉狩りー九年庵-と吉野ヶ里遺跡を巡る小旅行の記録です。本文中の地図や略図等は省略しましたので、ご了承ください(興味のある方は公式HP等でご確認をお願いします)。
11月21日(日)、晴れ。ようやく念願の九年庵に行くことができました。5年ほど前から香奈子さんのリクエストがあった名所ですが、天気が悪かったり子どもたちの体調が整わなかったりで、これまで出かけることができませんでした。
神崎市役所商工観光課のHPより以下の情報を転記しておきます。
佐賀の大実業家、伊丹弥太郎が明治25年から9年の歳月をかけて築いた6,800平方メートルの別荘と庭園。
http://www2.saganet.ne.jp/k-kyokai/kunenan.html
別荘は入母屋葦葺の屋根に杉腰張りの土壁、竹格子の連小窓や真竹を用いた周りの濡縁など、野趣に富む外観を持ち、材質、色感、意匠、構造などのすべてに、細心かつ充分な吟味が加えられ、茶室と書院の様式を折衷した近世和風の数奇屋建築です。
庭園は広く、多くのツツジやモミジ類などが植栽されており、四季を通して美しい景色を描き出しています。また、庭一面に広がるコケはまるでじゅうたんを敷き詰めたかのように錯覚してしまいます。
九年庵は平成7年2月に国の名勝の指定を受け、毎年秋の紅葉の時と春の新緑の時に一般公開をしています。
混雑を予想して、前日は早寝をしました。そして出発当日は午前6時ジャストに車を走らせました。行きは途中までは至極快調です。ところが東背振ICから約5分の行程のはずなのに、なかなか着きません。香奈子さんがNAVIに道の駅・吉野ヶ里で設定してしまったため、目的地とは反対方面に曲がってしまっていたのです。
道の駅でトイレ休憩をしてすぐに引き返しました。東背振インターを通過して直進すると「九年庵」と大書された看板が目に留まりました。あとは下図のアクセスのとおりです。
吉野ヶ里テクノパーク(第一駐車場)に午前7時43分に着。すぐに無料シャトルバスに乗り込んで九年庵を目ざしました。入園整理券は大人分のみでよいということでしたが、384番・385番でした。開園が8時30分のはずなのにもうかなりの人出です。紅葉狩りなのか人出狩りなのかわからない混雑には久々に驚かされました。
九年庵を見学し、仁比山神社、伊藤玄朴旧宅をまわりましたが、シャトルバスの乗降場所となっている仁比山公園で猿回しを観ながら子どもたちは神崎うどんを、私は素麺を食べました。
腹ごしらえの後はシャトルバスで臨時駐車場まで戻って吉野ヶ里歴史公園の東口に車で移動です。
吉野ヶ里遺跡は今回で3度目となりますが、園内はかなり整備が進んでいました。入園料は大人が400円、子ども(小学生)が80円、園児は無料でした。
特別企画展「よみがえる邪馬台国」展開催中ということでしたので、最初に見学。それからものづくり体験のできるテントを横目に南のムラに行きました。愛がものづくり体験「勾玉づくり」がしたいと言うので、一通り散策してからにしようということに。
南のムラから環濠入口広場、南内郭、北内郭、北墳丘墓、中のムラ、倉と市を巡ったところで、お腹がすいたのでランチを取ることに。東口の歴史公園センター内のレストランに向かいました。かなり手間取ってしまいましたが、午後2時過ぎには昼食を済ませて、お約束の「勾玉づくり」です。誠吾には無理なので、愛と香奈子さんがものづくり体験をしている間、誠吾と私は遊びの原で過ごすことになりました。
天気もよく多くの来場者がいるにもかかわらず、九年庵のような狭苦しさもなく、午前10時40分から午後4時半までの6時間近くをのびのびと過ごすことができました。
子ども達がもう少し大きくなったら、また遊びに来たいと思います。
-「家族通信 竹の子 第135号」(平成22年[2010]年12月5日 発行)