落ち穂ひろいmini count

that count(s)

 今回は誰もが知っている英単語 count です。動詞なら、「カウントする、数える」が基本ですが、「重要である」に類する訳語を Web版英辞郎が教えてくれます。
 前回も取り上げた米国TVドラマ “FRIENDS” は、今でも人気番組のようで数年前に25周年記念のブルーレイディスクが発売されましたよね。かく言う私も誰に教わったわけでもないのですが、ここ数年はこのドラマを繰り返し視聴し続けています。まだまだ理解できない箇所もありますし、サクラの人たちの笑いのツボがわからず取り残された気分になることも度々です。
 それでも特効薬はなさそうなので腹を決めてひたすら続けることに徹しようと思っています。このドラマは一話が20数分と私にとっては程よい長さであることが一番の長所かもしません。読書同様に繰り返し読みたい本と、一度は読んでみて必要なときにページをめくるだけというようなTV番組が学習中の外国語に一つずつくらいあってもいいですよね。また、その選択も世間の判断基準ではなく、自身にとってどうなのかという物差しが必要になってくるので、とりあえずは、薦めてもらった作品を含めていろいろ試してみる。肌に合うようであれば続ければいいし、ちょっと、と思えばひとまず棚にしまってしまう、でいいと思います。
 私自身がそんなことの繰り返しばかりしてきたものですから、我が家は文庫やペーパーバック、DVDやブルーレイディスクで溢れかえってしまいました。これは結果論でしかないのだし、この中に子ども達に薦めることのできるものが一つでもあれば、良かったのだと自分に言い聞かせるしかありません。同時にそれを押しつけることは無意味なので、あの子たちがいつか手にして面白ければ続ければ良し、嫌なら棚に戻してもかまわないというのが今の心境でもあります。
 大事なのは「好きか嫌いか」です。これは断言できます。他人がいくらいいと言っても自身がそう思わなければNGですね。「日本人は美術品でも何でも耳で鑑賞する」と司馬遼太郎さんがどこかで書いていたと思いますが、世間の評価・評判にばかり頼って選択をしてしまいがちではないでしょうか。そういう意味でも子ども達には様々なものを手にして自分で確かめてみるという習慣を身につけて自身の物差しを獲得してほしいと切に願っています。父親のこんな思いがどれほど彼らに伝わるかは神のみぞ知る、というのが本音ですが。。。さてさて、今回も大脱線でしたが、今の思いを記しておかないと彼らに話す機会もないまま逝ってしまいそうな心配もあります。ご寛恕ください。
 本日のテーマに戻ります。that count(s) 「重要なことは~、大事なのは~」の用例をどうぞ(”FRIENDS” の会話はとても軽快なのが救いです)。

Joey: (to Kate) That guy’s like a cartoon. What do you see in him anyway?
Kate: He happens to be brilliant. Which is more than I can say for that sweater you’re dating.
Joey: Hey, I’m not interested in her sweater! It’s what’s underneath her sweater that counts. And besides, since ah, since when do you care who I’m going out with?
Kate: I don’t care. Why, do you want me to care?
Joey: Do you want me to want you to care?
Kate: Do you?
Joey: What?

– “FRIENDS” Season 3 Episode 20

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