落ち穂ひろいmini mundial

la mundial

 『クラウン西和辞典』(三省堂) によれば、mundial は形容詞として「(全)世界の、世界的な」、男性名詞として「世界選手権(大会)、ワールドカップ」であることがわかります。
 ところが、次の会話(18才のMaría と Cloe の会話です)に出てくる le va a caer la mundial の mundial は辞書とは別の意味で使われていることがわかります。「しっぺ返し」と当たりをつけているのですが、確証がありません。もしそうだとすると caer la mundial で「しっぺ返しを受ける、痛い目にあう」という意味だろうと想像しています。

 このところずっと清水憲男先生の『新・スペイン語 落ち穂ひろい』(白水社)を持ち歩いているせいでしょうか、「考える語学」(同書 188㌻)を意識してしまうのです。
 私のアメブロでは、主に “Cuéntame cómo pasó” で出会った面白表現を羅列しているのですが、単語ベースの疑問点はそのまま忘却の彼方に行ってしまうというのが現実ですので、現在視聴中のドラマではこれまでのように気になる表現を拾いつつも、一つ一つの単語に焦点を当てる場もあっていいのではないかという反省から、このような雑文を記録させていただきます。
 自己満足と言われればそれまでですが、疑問点をそのまま投げ捨ててしまうと何時までも理解できないまま過ごすことになることは過去の経験で知れています。また、こうして問題提起をさせていただくことで、いつかどなたからか、ご教示いただけるのではないという藁にもすがる思いが働いているというのが本音でもあります。同時に、儚い夢かもしれませんが、私の子ども達がいつの日か、こんなことを思いながらスペイン語に向き合っていた父親の姿を思い出してくれたら、という気持ちもあります。いつかどこかで書きましたが、若い時から続けてきたことを彼等への置き土産にしたいという私からのせめてもの罪滅ぼしの証しとして、最期の最期までこの営みは続けたいと思っていますので、暫しおつきあいください。 

 閑話休題。次の会話には不明な部分も含まれていますが、今回は mundial です。この語自体が女性名詞として使われているのか、この語一つで省略されている女性名詞をわざわざ明示しなくてもスペイン語スピーカーには常識となっている語があり、それを修飾する形容詞だけが残った形なのかというのが、今回の私自身への宿題です。

 余計なことを書き過ぎましたね。引用箇所をご紹介させていだきます。

-Bueno, ¿qué? ¿Qué quieres? Espero que compense la yincana que he hecho para venir sin que nadie me vea.
-Gracias por venir. De verdad, significa mucho para mí.
-Tampoco te flipes, que he venido a lo que he venido. No a merendar en plan coleguis. Aunque un traguito sí que me voy a tomar, que estoy seca.
-Te he llamado porque sé lo del cartel en la puerta.
-¿Qué? ¿Y sabes quién ha sido? Tienes que estar segura segurísima, porque le va a caer la mundial.
-Pues no. La verdad es que no tengo ni idea.
-Genial. O sea, he venido en plan ninja para nada.
-Cloe, espera, déjame enseñarte una cosa. A mí también me pusieron un cartel en la puerta. Y quise cavar un agujero y meterme dentro.
-Vaya, como yo. Pero al que pienso meter dentro es al del cartelito.
-Pues ni una cosa ni la otra. Lo único que podemos hacer es denunciarlo. Y tú deberías hacer lo mismo, para que quede constancia.
-¡Guau! Qué mala eres, ¿eh? Nadie sería capaz de vivir con una superdenuncia como esta sobre su conciencia.

“Dos Vidas” – Capítulo 37

スペイン語

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